
丸善組では、「働き方改革」という言葉がまだ生まれていない20年以上前から「定時退社が当たり前」で残業がほとんどない会社です。終業時間の午後5時半をすぎるとほとんどの社員が帰路に着き、社内には数えるほどしか残っていません。残業が発生した場合で週に2〜4時間程度で、かなり抑制できていると考えています。
実は、定時退社に向けて特別な取り組みをしているわけではありません。経営を担ってきた相談役が「サボったり楽をしたくなる気持ちも分かるが、ダラダラ働いて残業しても意味がない。効率良く働き、終わったらしっかり休もう」と呼びかけているうちに、当たり前に時間内に集中して働く文化が醸成された、という感じです。たとえば連日、長時間の残業をして、抱えきれないほどの案件を無理にこなすような状況は継続するはずがありませんし、残業代は社の財政にも悪影響を及ぼします。より良い経営を愚直に追求した積み重ねが、現在の社風につながっているのかもしれません。


















































